2026-02-05
人生の転機①:長男出産|産院まで130mで起きた小さな奇跡
1990年2月9日の早朝。
1週間前には雪が積もっていたけれど、この日の朝にはもう雪はなかった。
予定日の1週間前、早朝に陣痛が始まった。
産院に電話すると「初産なので、ゆっくり来てください」と言われた。
早朝だったので主人もまだ家にいて、ふたりで歩いて産院へ向かった。
産院は角をひとつ曲がって突き当たり。わずか130メートルの距離だった。
産院が見えた瞬間、しゃがみ込んだ
ところが角を曲がって、産院が見えてきたとき。
陣痛が急に強くなり、私はしゃがみ込んでしまった。
すると、急に痛みが消えた。
……でも、動けない。
主人は慌てて産院へ走り、助産師さんと戻ってきた。
その助産師さんの第一声は——
「まだ出てないですよね?」
そう言いながら、ジャンバースカートの上からトントンと叩くと、
なんと、赤ちゃんの鳴き声が聞こえた。
スカートの裾を持ち上げたまま、産院までダッシュ
慌てて両腕を抱えられ、私はスカートの裾を持ち上げたまま産院までダッシュ。
分娩室は2階だったため、診察室で処置を受けることになった。
道から産院の玄関、診察室まで血だらけになってしまい、
主人が掃除をしてくれたらしい。
思いがけず、主人にとっても「立ち会い出産」になった。
のんびりしていた妊娠と、3日目の退院
お産が軽かったこともあり、母子ともに健康で、3日目には退院できた。
長男の妊娠はつわりもあまりなく、お腹も目立たなかった。
8ヶ月くらいまでテニスを続けていたほど、のんびりと構えていた初めての妊娠だった。
——でも、1年後の3月に。
忘れられない、悲しい出来事が待っていた。
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